![]() 中央公論社からでている ゲゲゲの鬼太郎 愛蔵版 全五巻。 一冊1000ページものボリュームで この五巻セットの前では メガマックもミニマムマック。 A4版 であるということもあって、水木しげるの緻密かつ ぬらりとした 線描を ダイナミックに楽しむことが出来る。 83年ごろまでに、ガロ、マガジンなどで連載されていた、ほぼ全鬼太郎が 収録されており、 鬼太郎初心者への入門本としてはもちろんのこと 個人的には この5000ページを読破できたかで、以後 鬼太郎を語ることができるか が決まる、鬼太郎フリークにとっての試金石でもあると捉えている。 ウェンツ君 ちゃんと呼んだかい。 かく言う僕も実は、ここどまり。 ギリギリ フリークを語ることができる といったところではないだろうか。 中野のブロードウェイ4階、一冊ウン万もする初版ものなどを扱う まんだらけレア館を 我が物顔で闊歩する モノホンたちにくらべれば 僕など 赤子。 僕とこの本との出会いは 今から18年前にさかのぼる。 当時 8歳 小学二年生だ。 隣に住んでいた 今思うにサブカルな祖父が東京行楽の度に 土産として一冊ずつ買ってきてくれたのだ。 なぜ東京土産が全国流通の本なのかはいまだに分からないが、 始めの一冊は 第二巻であったように記憶している。 第二巻を語る上で欠かせないのが なんといっても「鬼太郎夜話」 夜話に登場する鬼太郎は テレビアニメで広くしられている 正義のヒーローといったものではなく、ひどく俗人。 ヒーローのヒの字も見出せない。 道を歩けば 愛飲するタバコ ピースを一箱買うこともままならず 物価の高騰を嘆く 小学校に通えば 教材のクレヨンを買ってくれと目玉親父にせがむも拒否される。 クラスメートの寝子さん(ネコ娘の原型)に恋をし、色々あって失恋(自殺してしまった寝子さんを現世に連れ戻そうと地獄までおっかけて断られる) そこで親父が一言 「そりゃあ お前みたいな顔では無理だ。 寝子さんのようなきれいな人は、つげ義春くらいの男前でなくちゃ。」 およそ恵まれているとは言えない日常を嘆く鬼太郎。 しかし転機が訪れる。ねずみ男にバケツをかぶらされた上で頭を棒で強打されるのだ。 このときの衝撃が彼の脳みそを違えてしまったのかは定かではないが これを境に鬼太郎はひどく楽天的になる。 「ぼやぼやしていると年老いてしまう。人生は一日でも多く楽しまなきゃ。」とおもむろにぼやいたかと思えば タバコを楽しんで 歌を楽しんで コーヒーを楽しむ鬼太郎。小学一年生。 お次はと 喫茶店にて昼寝を楽しもうとした矢先 一人の青年が相席する。 水玉ストライプと ジョンレノンサングラスを身につけ 自らを「ナンダカ族」と称する男。 ものの数分の間に彼の生き様に魅入ってしまった鬼太郎はナンダカ族の「ナンダカ」を 学ぶべくその男と行動をともにする。 そのなかで、快感とスリルを求めるあまり、あろうことか僕らの鬼太郎が 駅のホームに並ぶ女性の尻を押し、線路に突き落とそうとするのだ! と あまりにシニカルな鬼太郎の、あまりにシュールな描かれ方に 小学二年生時分の僕は面食らい、一度は鬼太郎に背をむけた。 いっそのこと捨ててしまおうかとも考えた。 しかし それは祖父からもらったもの 捨てるわけにはいかない。 そして 当時の僕は よくて月に一冊しか漫画の本を買って貰えなかった。 土曜日、学校から帰ってきて、昼飯を食べながら読む漫画が鬼太郎以外にあまりなかったのである。 ましてや 1000ページ。 まだ軟らかい脳に刷り込みをするには十分すぎるボリュームだ。 こうして 十回目には満たない何回目かの土曜日を鬼太郎と過ごすころには 立派な悪食少年が 出来上がった。 それからというもの少年は、祖父が東京にいく度に鬼太郎愛蔵版をせがむようになり サブカルな祖父はといえば喜んで、孫にそれを買い与えた。 僕の鬼太郎好きには 深く祖父が関与しているらしく、この文章を書きながら改めてハッとさせられた。 本棚には 古書が意味ありげにズラッと並び、僕と出会うまでの半生の生計をどうやって立ててきたのか、子供ながらにずっと謎に感じていた自称画家、兼、なにかしらの文化人であるという祖父。 彼のカビ臭く怪しげな雰囲気は、 僕が今 鬼太郎のページをめくる時にに感じる感覚、まさにそのものだ。 いまだに僕は鬼太郎を読んでいる。 今まで一度たりとも気づかなかったけど 僕は憧れ続けていたんだろう。 まだ彼は健在であろうけど。 書いてるうちに 文が僕の意思の外に行き始めた。 彼が面白いことを言っていたのを最後に思い出したので 短く記して終わる。 僕が 小学校の音楽会で小太鼓を担当することになったとき彼はこういった。 「間違っても これをきっかけに ドラマーになろうなんておもっちゃいけない。 あれは キチガイみたいに叩くんだ。まじめなお前には向いていない。」 あきおじいさん、お元気でしょうか。 僕は今 プロのキチガイになりたいんです。 ![]() <html> <head> 近所のお菓子屋さんを横切りながら 何気なく目を陳列棚に落とすと 柿の種チョコが 並んでいる。 昔流行ったな などと思いつつ そのまま通り過ぎようとするも ふと 違和感。 もう一度確認 後 目を疑った。 「新食感 柿の種とチョコレートの ミスマッチ!!} ミスマッチ、、その柿の種チョコのパッケージには確かにそう書いてあるのだ。 マッチしていない、つまりは 「あんまりおいしくないですよ、微妙だよ!!」 とさらりと 自ら言ってのけているのだ。 そこは 「絶妙だよ!」 ぐらいいっておいて欲しい。 きっと本当は そう言いたかったんだろうな。 まったくの揚げ足取りですが、頻繁にあることではないのでその発見が楽しい。 などと 性格の悪い文章を書いていたら、蝉が鳴き始めた。 初蝉、もう夏。 住まいの外壁工事の凡ミスで一ヶ月半に渡って切断されていた 光ケーブルが
今日 復活した! 再び、僕の大脳皮質が世界の電網とつながった のだ!! と 書くと とっても大げさだが、まぁ過言ではない。 ネットの無い生活を一ヵ月半すごしてきて、そのメリットとデメリット を比べてみると、圧倒的にデメリットの方が大きかった。 パソコンの画面をだらだらと見る機会はなくなっても その分 テレビとかを口を開けて見てしまうし。 欲しい情報を 家にいながら ものの数分 数秒で手に入れることができる快感というものは、一度味わってしまうとなかなか忘れられないものだ、と改めて実感したのだ。 たとえ、それが テレビの番組表のようなものであってもだ。 とにかく 「やったー!」という気分。 この 「やったー!」という気持ちで行うライブが今日あります。 7月19日(木) 新宿RED CLOTH OPEN 18:30 START 19:00 adv.¥2000 door.¥2300 cast ・アナログ時代 ・オラトリオ(大阪) ・ハイスクールマンション ・FOOL & SCISSORS 「やったー!」と思わせますので、是非。 今更だけど、
WEEZERを初めて聴いて、パンチをくらっている。 とくにピンカートンが素晴らしい。 思春期あたりで僕はWEEZERを通っていないのだけど、それでも今聴くピンカートンは僕のそのあたりを数多く代弁してくれている。歌詞カードがないし、あったところで、何をいってるのかはわからんけど。きっとそうだ。 高校生のころ、背伸びしながら聴いとくべきだった、これは。 ティーンエイジャーの原風景 ピンカートン、もろくて強い。 野郎は聴くべし。今更言うのも、だけど。 |